海外出店を検討しているものの、次のような悩みを感じていませんか。
- 現地の嗜好に合うデザインが分からない
- 日本の店舗イメージをどう活かせばいいか迷っている
- 内装や設計の進め方に不安がある
この記事では、海外出店における店舗デザイン・内装・インテリア設計の考え方から、業種別のポイント、設計施工の進め方、失敗を防ぐ実務視点までを整理し、海外でも「選ばれる店」をつくるための実践的な考え方を分かりやすく解説します。
海外出店に向けた店舗デザイン設計や内装計画にお悩みの方へ。
OLLDESIGNでは、ブランドの世界観を保ちながら、現地事情に合わせた空間設計・設計施工まで一貫してサポートします。
海外出店におけるデザイン設計が成否を分ける理由
ここでは、日本国内との違い、空間設計の重要性、ブランドとローカライズの両立という3つの視点から、設計の前提を整理します。
日本国内の店舗設計との決定的な違い
日本国内の店舗設計は、「日本の商習慣」や「消費者の前提知識」を共有できる状態で進められますが、海外ではその前提がほとんど通用しません。
動線の考え方、居心地の基準、色使い、視認性、「高級感」や「清潔感」の定義に至るまで、国や地域によって大きく異なります。
日本では問題にならない内装表現や空間構成が、「分かりにくい」「入りづらい」「意図が伝わらない」と受け取られることも珍しくありません。
だからこそ海外出店では、日本の成功体験をそのまま持ち込むのではなく、現地の価値観を前提に再構築する設計が求められます。
なぜ海外では内装・空間設計の重要度が高いのか
ブランド認知が十分でない海外では、顧客は入店前の「空間の第一印象」で店を判断する傾向が強くなります。
- 外観や内装から受ける第一印象
- 店内の居心地や雰囲気
- 空間全体の完成度
つまり海外では、空間そのものが商品やサービスの一部として評価されています。
内装デザインやインテリア設計の完成度が低いと、中身を知ってもらう前に選択肢から外されてしまいます。
ブランド維持とローカライズの両立という課題
「ブランドらしさ」と「現地への適応」をどう両立するかが大きな課題です。
日本の世界観をそのまま再現するとズレが生じ、逆にローカライズしすぎると個性が薄れてしまいます。
重要なのは、変えてはいけない本質と、調整すべき表現を切り分けることです。
このバランスを保てるかどうかが、現地で支持される拠点になれるかの分かれ道となります。
OLLDESIGNでは、国や業態に応じた店舗デザイン設計から内装・設計施工まで、実務視点で一貫して支援しています。▶︎ OLLDESIGN公式サイトはこちら
海外出店のデザイン設計で必ず押さえるべき基本視点
海外出店のデザイン設計では、文化・制度・ターゲットという3つの前提を最初に整理しておきましょう。
現地の文化・嗜好・ライフスタイルの読み取り方
エリアの「当たり前」を掴むため、次の視点でリサーチを行い、設計に落とし込みます。
- 現地の人が普段どんな店で、どんな過ごし方をしているか
- 競合店はどんな空間づくりをしているか
- 街の空気感や生活動線の中で、どんな店が自然に溶け込んでいるか
これらの情報を通じて、地域ごとに異なる「良いデザイン」の基準(色使い、素材感、照明、席の間隔など)を抽出します。
法規制・ビル規定・施工ルールへの対応
制度や規定は「デザインの制約」ではなく、設計の前提条件として早期に把握することが重要です。
- 使用できる素材や仕上げに制限があるか。
- 設備の配置や仕様にルールがあるか。
- 申請プロセスや施工手順に独自の決まりがあるか。
国や都市、ビルによって異なるルールを最初に整理しておくことで、現実的な店舗設計の組み立てがしやすくなります。
ターゲットから逆算する店舗コンセプト設計
海外出店では「日本での成功」を一度リセットし、現地で誰に使われる店にするのかを再定義して判断基準を明確にします。
- 誰に向けた店なのか
- どんな利用シーンを想定するのか
- どんな価値として受け取られたいのか
ターゲットが明確になることで、内装のトーン、空間構成、サービスの設計思想といったデザイン上の意思決定に軸が通ります。
業種別に見る海外店舗デザイン設計の考え方
業態ごとに「空間に求められる役割」を整理し、現地の「暮らしや市場の感覚」に合わせた、ベストな形を導き出します。
飲食店・カフェのデザイン設計で重視すべきポイント
飲食店やカフェでは、「料理の内容」と「空間の使われ方」が噛み合っているかどうかが、売上や回転率に直結します。
短時間利用なのか長時間滞在型なのか、グループ利用が多いのか一人客中心なのかといった前提によって、席サイズ、レイアウト、通路幅、照明、音環境まで最適解は変わります。
また、ファサードやサインを含めた「入りやすさ」の設計も集客に大きく影響します。
アパレル・雑貨店の店舗デザイン設計の考え方
アパレルや雑貨店では、「商品を並べる場」ではなく「ブランドの世界観を体験させる場」としての編集力が空間の価値を決めます。
どの順番で見せるか、どこで印象づけるか、商品同士をどう関係づけるかといった、売場全体のストーリー設計が重要になります。
試着室の配置や動線、接客距離の取り方まで含めて、購買行動に沿った体験設計になっているかどうかが、売上と滞在時間に直結します。
サロン・エステ・サービス業の空間設計の注意点
サロンやエステ、クリニックでは、空間そのものがサービス品質の一部になります。
待合スペースの居心地、個室のつくり方、スタッフと顧客の距離感といった要素は、そのまま体験価値に直結します。
同時に、スタッフ動線やオペレーション効率も品質に影響するため、見た目のデザインと裏側の使いやすさを両立できているかが、設計の完成度を左右します。
オフィス・事務所・ホテルなど非飲食業態の設計視点
オフィスやホテルなどでは、企業やブランドの信頼性をどう空間で表現するかが設計の軸になります。
オフィスであればゾーニングと来客動線、ホテルであればエントランスの第一印象や共用部と客室の世界観のつながりが、評価に直結します。
これらの業態では、「機能性」「安心感」「ブランドイメージ」をどうバランスさせるかが、空間設計の質を決めるポイントになります。
海外店舗の内装デザイン・設計施工プロジェクトの進め方
海外案件では、物件条件の整理から設計・施工・進行管理まで、段階的な意思決定が不可欠です。
物件選定からデザイン設計までの全体フロー
プロジェクトは次の順で進めるのが一般的です。
- 物件候補の選定
- → 法規制・ビル規定・設備条件の確認
- → コンセプトとの適合性チェック
- → ラフプラン・レイアウト検討
- → 本設計へ進行
この段階で、給排水、電気容量、防災条件、看板規制などの制約条件を整理し、設計の前提条件を確定させます。
内装デザイン・インテリア・空間設計の進め方
設計段階では、コンセプト表現と同時に、仕様の実現性を具体レベルまで落とし込みます。
- 現地で再現可能な仕様か
- 施工精度は担保できるか
- 長期運営に耐える構成か
素材や納まりは、現地調達・施工体制を前提に選定し、図面と仕様書に落とし込んでいきます。
インテリアや空間構成も、この段階で具体寸法・構成レベルまで確定させます。
設計施工一括と分離発注の選び方
プロジェクトの発注方式は、主に次の2パターンから選択します。
- 設計施工一括:設計〜施工までを一社で管理
- 分離発注:設計と施工を別会社で発注
あらかじめ「どこまで外注し、どこを自社管理するか」を整理してから方式を確定します。
現地施工会社・デザイナーとの連携と進行管理
プロジェクト開始前に、進行ルールと管理フローを決めておきます。
- 設計意図をどこまで図面・資料に落とすか
- どの工程で誰が承認するか
- 仕様変更が出た場合の判断フロー
日本側でも進捗と品質を把握できる体制を組むことが、実務上の基本形になります。
海外出店でよくある内装・設計トラブル事例
ここでは、実際の海外案件で特に起きやすい代表的なトラブルパターンを、事例別に整理します。
法規制・ビル規定の見落としによる設計手戻り
法規制やビル規定を十分に確認しないまま設計を進めてしまうと、設計完了後に次のような問題が発生します。
- 設計完了後に「その仕様は使えない」と指摘される
- レイアウトや設備計画を根本からやり直す必要が出る
- 工期とコストの両方に大きな影響が出る
単なる修正では済まず、計画全体の組み直しに発展するケースも少なくありません。
現地の施工レベル・調達事情を無視した仕様設計
日本基準の仕様を前提に設計を進めた結果、現地で次のような問題が発生するケースも多く見られます。
- 「そもそも施工できない」と言われる
- 代替案を探す必要が出る
- 想定より大幅にコストが上がる
仕様の組み直しや工程の停滞につながり、計画全体に影響が及びます。
現地パートナーとの認識ズレによる品質トラブル
図面や資料の解像度が不十分なまま進行すると、次のようなトラブルに発展します。
- 仕上がりが想定と大きく異なる
- どこまでが誰の責任かで揉める
- 修正に時間とコストがかかる
完成後の手戻りや調整対応で、想定以上の負担が発生することになります。
申請・判断フローの遅れによるスケジュール崩壊
許認可や承認、仕様判断が想定より長引くことで、次のような事態が連鎖的に起こります。
- 工期がずれ込む
- 追加コストが発生する
- 開業スケジュールの見直しが必要になる
スケジュールの遅れが、そのまま経営判断レベルの問題に発展するケースもあります。
これらのトラブルが示している共通点
- 最初に整理すべき前提条件が整理されていなかった
- 進め方や判断ルールが決まっていなかった
海外出店の内装・デザインプロジェクトでは、「描く前に整理する」こと自体が最大のリスク対策になります。
海外出店のデザイン設計パートナーの選び方
海外出店の成否は、「どんなデザインにするか」以上に、「誰と進めるか」で大きく左右されます。
海外案件を「完遂した実績」があること
重要なのは、実際に海外で店舗を開業まで持っていった経験があるかです。
- 設計
- 調整
- 施工
- 開業
これらを一連のプロジェクトとしてやり切った実績がある会社は、進行上の判断ポイントを理解したうえで動けます。
「きれいな空間」ではなく「回る店」を考えられること
最低限、次の視点で設計を考えているかを確認しましょう。
- オペレーションが現実的に回るか
- 現地スタッフでも再現できるか
- 将来の改修や多店舗展開に耐えられるか
選ぶべきパートナーは、見た目ではなく運営前提で設計できる会社です。
日本側と現地側をつなぐ「実行体制」を持っていること
パートナー選びでは、誰が全体を管理するのかが明確になっているかを必ず確認します。
- 日本語での窓口が明確か
- 設計・施工・調整の責任範囲が整理されているか
- 現地パートナーとの管理体制があるか
- トラブル時の判断フローが決まっているか
ここが曖昧な会社は、プロジェクトが止まります。
パートナー選びの本質は「安心して任せられるか」
海外出店のデザイン設計パートナーは、
「デザインが上手いか」ではなく、「最後まで責任を持って走り切れるか」で判断すべきです。
設計・調整・進行・トラブル対応まで含めて、事業として海外出店を支えられる体制を持っているか。
この一点が、成功確率を大きく左右します。
まとめ
海外出店のデザイン設計は、内装づくりではなく、ブランドと事業を現地で成立させるための設計プロジェクトです。
文化や制度、市場環境を踏まえて、コンセプトから空間、運営まで一貫して組み立てることで、はじめて「選ばれる店」になります。
そのためには、海外案件の経験と実行体制を持つパートナー選びが不可欠です。
OLLDESIGNでは、コンセプト設計から内装・設計施工、海外案件特有の調整・進行管理まで一貫して支援しています。海外展開を検討中の方は、ぜひ一度ご相談ください。▶︎ OLLDESIGN公式サイトはこちら